11月19日 建築設備系システム専科3年生33名
関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)は 11 月 19 日(月)、東大阪市の大阪府立布施 工科高等学校で出前講座を行いました。鉄筋工事の役割や重要性とともに、ものづくりの 楽しさを知ってもらおうと組合が社会貢献活動の一環として 2 年前から実施しているもの で、今年度は同校で 6 校目の開催となります。
当日の出前講座には建築設備系建築システム専科の 3 年生 33 人が参加。講座に先立って 挨拶した戸田裕雄副理事長は「皆さんの身の回りにある鉄筋コンクリート構造の建物はす べて鉄筋が骨組みとして入っており、これらは職人たちが一つひとつ結束して造り上げた ものです。今日の講座を通じてものづくりに対する職人の思いと、ものづくりの楽しさを 感じ取ってください」とその成果に期待を込めました。また、同校の阿部政之校長も「君 たちがこれまで学んできたことを踏まえ、実際に現場で働いている職人さんの指導を受け ることで五感をフルに使い、より次元の高い内容を身に付けてほしい」と述べました。
この後の講座では、生徒たちが 4 班に分かれて高さ 3.6m の柱と、長さ 4m の地中梁の結 束作業を講師の指導を受けながら真剣に取り組んでいました。最初は慣れない手つきでハ ッカーを使っていた生徒も時間が経つにつれて結束のスピードも速くなり、楽しそうでし た。また、この間には班ごとに圧接作業の実演を見学するとともに、ガス圧接の原理や継 ぎ手工法についても講師から説明を聞きました。
作業が終わった後、戸田副理事長が「皆さんがこれから建築や土木の現場に出た時に、 職人たちが水平・垂直・平行に気を付けながら結束していることを思い出してもらえれば 幸いです」と講評しました。生徒の代表が「現場作業に近い経験ができ非常に貴重な体験 となりました。後輩のために来年以降も出前講座を開催してほしい」と謝辞を述べました。 また、当日は愛媛県鉄筋業協同組合からも吉岡通伸理事長ら 4 人が見学に訪れました。