11月13日 参加 建築生産コース3年生21名
関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)は 11 月 13 日(火)、大阪市都島区の大阪市立都島工業高校で出前 講座を開催しました。建築科建築生産コースの 3 年生 21 人が参加し、プロの職人の指導を受けながら鉄筋の組 立作業や圧接作業を体験しました。
冒頭、岩田理事長が挨拶し「鉄筋は建物などの基礎となる骨組みで、地震で倒壊した建物などを見ると、もっ と精度を上げてより高い品質を追求しなければならないと感じている。鉄筋は人々の安全と安心を守る重要な役 割を担っていることも理解してもらえれば」と話しました。また、組合の出前講座に賛同し今回も参加してもら った関西圧接業協同組合の濱野功理事長も「圧接工事は鉄筋同士をつなぐのが役目。この講座でその原理や仕組 みを学んでほしい」ときたいと挨拶しました。
この後、生徒たちは 3 班に分かれて 2 級技能士検定試験と同じ組立作業の課題に挑戦し、職人の手ほどきを受 けながらハッカーを使って結束作業を進めていました。通常の授業で結束を経験したことがある生徒もプロの早 くて正確な技術に見入っていました。また、圧接の実演では原始レベルで接合させるガス圧接の原理や継ぎ手工 法の種類を学びました。
作業終了後には戸田裕雄副理事長が「皆さんの家やこの学校などには必ず鉄筋が使われており、それぞれの結 束箇所には職人の思いが込められている。きょうの出前講座を通じてそうした心を感じ取ってほしい」と講評し ました。生徒代表も「コンクリートの中に埋まっている鉄筋を間近に感じることができ良い経験になった。この 経験を生かし、今後も真剣にものづくりに取り組んでいきたい」謝辞を述べました。
同校の宇都直人建築科長は「将来は施工管理の仕事に就く生徒が多いが、プロの方から指導を受け、実際に作 業することで理解が深まったと思う」と話しました。