開催校の風景

和歌山県立和歌山工業高等学校

2012年7月6日 参加 建築科構造物施工系3年生39名と住環境3年生10名

関西鉄筋工業協同組合(岩田正吾理事長)は 7 月 6 日、和歌山市西浜の和歌山県立和歌 山工業高等学校(小山宣樹校長)で出前講座を行いました。当日は、建築科構造施工系の 3 年生 39 人と住環境系の 3 年生 9 人の計 48 人の生徒が受講し、職人の指導を受けながらミ ニチュアモデルの作成や実物大の鉄筋の結束作業などを体験しました。組合からは岩田理 事長をはじめ戸田裕雄副理事長、田浦真一副理事長らのほか、6 名の職人(いずれも鎌田鉄 筋工業)、圧接組合の浜崎仁副理事長らが参加しました。

午前の開講に先立って岩田理事長が「鉄筋工事の役割や重要性だけでなく、社会人の厳 しさも感じてほしい。本日の講座を通じて職人の心意気、仕事に対する誇りに触れること で建設業界にも興味を持ってもらえれば幸いだ」と挨拶しました。

引き続き、まず森山部会長が講師となり、パワーポイントで昨年秋に完成した同校の新 校舎の工事写真を紹介しながら免震・耐震装置の仕組みや鉄筋工事の役割などについて説 明。また、同校の鉄筋工事に従事した東義男職長(鎌田鉄筋工業)が体験談として「この 校舎では、免震装置周辺の配筋が複雑で苦労したことが一番の思い出。我々職人は建物の 安全を守る大事な部分を担っていることにやりがいを感じ、仕事に自信と誇りを持って打 ち込んでいる」と話しました。

この後、4 班に分かれた生徒たちは 2 級検定のミニチュアモデルの作成に取り組み、午後 からはガス圧接作業の実演を見学した後、実物大の 2 級検定モデルの鉄筋組立作業に挑戦 しました。最初は慣れない手つきでハッカーを使って結束作業に苦労していた生徒たちも、 プロの職人のアドバイスを受けながら少しずつスピードも早くなり、真剣な表情で組立作 業に取り組んでいました。作業終了後には、同校の久原享教頭が「生徒たちは普段の授業 よりも生き生きとしていたように思う。職人さん方の熱心なご指導には感動した。今後の 進路選択に役立つものと考えている」と挨拶。また、生徒の代表も「指導してもらった職 人さんを見て、将来こんな職人さんにつけたらなあと思いました。楽しく、明るく指導し ていただきありがとうございました」とお礼の言葉を述べました。最後に組合の田浦副理 事長が「鉄筋は建物が完成してしまうと外からは見えなくなってしまうが、人間の体で言 うと骨に当たる重要な部分です。それだけに職人たちは仕事に責任と誇りを持って取り組 んでいます。きょうの出前講座を通じて職人たちのそうした気持ちを感じ取ってもらえれ ば幸いです」と述べて無事に出前講座を終了しました。

受講者の声

  • 普段は見ることのできない鉄筋だけど、ものすごく大変な作業で作られていることが分かりました。ハッカーなど慣れてくると楽しかったです。
  • こういう仕事も結構いいなあと思いました。
  • 出前講座を受けて和工の後者がどれだけすごいものなのか分かりました。
  • 講座はとても楽しく将来の進路選択にも参考になりました。
  • 圧接も含め普段の授業では出来ない貴重な体験が出来た。
  • 鉄筋の役割や重要性がよく分かった。
  • 講師の教え方がわかりやすく楽しく出来た。


出前講座 最新版パンフレット
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