奈良 合同出前講座実施概要
建設業への若年者の入職促進のため奈良県内の実業高校生を対象として、建設技能職種の実習体験を通して建設業に対する理解の促進を目的とする。また、社会人・職業人としての基本的な資質や能力を養い、職業観・勤労観を高めるなど生徒の主体的な進路意識を一層の向上を図る。
・日 時:平成29年11月6日(月)
・場 所:奈良県立高等技術専門校 検定実習場
・実施内容:鉄筋・左官・圧接の施工実習
・受講者:①午前 奈良朱雀高校 建築工学科2年生37名
②午後 吉野高校 建築工学科2年生12名、土木工学科2年生13名
奈良朱雀高校 出前講座を終えた後の感想
平成28年11月11日(金) 受講者35名の全員から回答
・ガス圧接という作業は初めて聞いたし初めてする作業で難しかったけどきれいにできた。ガス圧接はどういう時に使うのかが分からなかったけど、講義を受けて良く分かった。圧接と溶接の違いも分かったし良かった。鉄筋の結束は初めてで最初の方はうまくできなかったけど、練習していくうちに丁寧にできるようになって良かった。鉄筋の結束はスピードと丁寧さが大事だと教わってその通りだと思った。一つひとつ重なっている所をしないといけないので大変な作業だと思った。技能検定3級試験の課題の鉄筋コンクリート構造基礎躯体の鉄筋組立はグループの皆で力を合わせて早くできた。初めてする作業ばかりだったけど、色々な事を教えていただいてありがたかった。
・圧接の方は聞いたこともない作業でどんなんだろうと思っていたけど、意外と簡単そうだったけど資格がないとできない仕事でやっぱり難しいと思いました。鉄筋の方は針金で鉄筋と鉄筋をつなぐのが最初はとても難しかったけど、だんだんと慣れてきて上手にできるようになっていった。最後はやるのが楽しかった。圧接はよく働くと月収で100万円貰えると聞いたので少し興味を持った。二つの実習で建設に対する思いは変わったと思う。またこのような機会があればやりたいです。
・受講する前の僕が思っていたことは大変で給料も良くないと思っていたが、圧接などを体験してそこまで大変ではなさそうだし給料もそこまで悪くはなさそうだと思った。柱の組立をする時もやさしく説明し手伝ってくれました。一番大変だったのが最後の取り外しの時にへたな巻き方をしていたのでしばらく歩けなかった。僕がやりたい仕事とは違いますが、やっていてやりがいがあるので良かったと思う。
・ガス圧接はガスを使っての危ない作業だったけれど、専門の方が教えてくれたので安心して自分たちもできた。鉄筋組立は一度覚えたら意外と簡単な作業だったが、少し鉄筋が傾いていたので変な形になったが結束バンドの付け方が分かったので良かった。
・圧接の仕組みはすごく工夫されていると思った。実際に圧接を体験したが熱かったしすごく難しかった。職人さんは夏場も作業していることを考えると大変な仕事をしているのだなと思う。鉄筋組立は職人さんが分かりやすく楽しく教えてくれた。私は左利きなので、左利きの職人さんが個人で教えてくれた。みんな元気で楽しい雰囲気でできたので良かった。
・鉄筋で柱や梁などを作ってもらうこともできた。鉄筋同士を固定するやり方がとても難しかった。徐々にやっていくごとにそこそこうまくできるようになった。完成したものを見るとずれており、うまくいかないなと思いました。とても良い経験ができ良かったと思う。
・職人の方たちを見ていたら、とても技術と体力にいる仕事だと思いました。鉄筋工事ではみんなで作業をしていく中で、やっぱり柱や梁の位置が傾いてしまったりしてとても難しい作業でした。大変な作業の分、とてもやりがいのある仕事だと改めて感じることができた。
・鉄筋工事がどれだけしんどいか教えてもらった半日でした。次は鉄筋の柱だけでなくコンクリートも流す作業をやってみたいと思いました。
・インターンシップでほんの少しだけ鉄筋の組立を体験していたのでイメージはできていたけど、こんなに本格的に鉄筋を組み立てることができたのでとても良い経験になった。特に出来た時の達成感がすごく、とても楽しかったです。他にも鉄の棒をくっつける作業も二つの棒が鉄を溶かして一つにするのがとても驚きました。
・このような職業がないと建物は建てられないのだと知りました。結束の体験はグループでやりましたが、職人さんたちは一人一人でいつも頑張っているんだなと思いながら体験させていただいて良かったです。さらに何人かしか体験できなかった圧接まで体験できて良かったです。初めは音が怖くて嫌だと思っていましたが、貴重な体験をさせていただきありがとうございました。
・鉄筋の結束は最初は全然できませんでしたが、コツをつかんだら簡単に針金を取り付けられるようになって楽しかったです。鉄の棒を火で溶かして曲げるのは音がすごかったし、あの火は相当熱いだろうなと思いました。
・今まで簡単だと思っていたけどやってみると難しかった。結束が難しくてなかなかできなかったけど、最後にはできるようになった。圧接はすごかった。近くに行くと熱かった。火をあてて鉄筋と鉄筋をくっつける時は鉄筋が変形していました。今回の事は自分の将来の仕事と関わってくると思いました。いつか圧接をやってみたいなと思いました。そして圧接した鉄筋を使って建築してみたいです。
・これまでは鉄筋をどうやって重ねているのだろうと思っていたけど、ハッカーを使って針金を回してするのが分かった。昔から職人さんのイメージは怖いイメージしかありませんでしたが、色んな職人さんと出会ってみると本当にやさしくて友達と笑い合ったりして楽しそうに見えました。その分大変でしんどいと思うけど僕もやってみたいと思います。
・現場仕事は重い材料を運んだりする力仕事だけだと思っていたが、鉄筋を結ぶ作業をして印象が変わった。結ぶ作業については工業とか機械でやっていると思っていたが、手作業というのが驚いた。やり方を教えてくださった職人さんは1秒もかからないうちにやり終えていてすごいと思った。職人さんに丁寧に教えてもらい、少しはできるようになった。最初は結んでも緩かったりきつすぎて鉄の糸が切れたりして力の入れ具合が本当に難しかった。職人さんは暑い中とか寒い中でもこの作業を何百個すると聞いてすごいと思った。重い材料は持たないがしんどい仕事しかなかった。現場仕事はそういう所にやりがいがあると思った。
・鉄筋と鉄筋を繋ぎ合わせる方法は、僕が今まで知らなかった圧接という鉄の組織を溶かさずに加熱と加圧によって結合させるといことで、とても興味を持ちながら圧接の作業を見ることができました。3級の鉄筋の試験ではきれいに早く結束して資格を取得したいと思いました。とても貴重な体験ができました。ありがとうございました。
・これまでは建設業といえば家、木造建築のイメージがあり、どう建てていくかのか分かっていたけど、鉄筋の建物がどういう風に造られていくのかあまり知りませんでした。今回の講座や実際どのようにして造っているのかを見てよく分かりました。ガス圧接は間近で見て他の溶接されたものなどとの違いを見て、やっとこういう意味なのかと分かりました。普段は出来ない貴重な経験が出来て良かったです。
・建設業の人たちはもっと怖くてピリピリしているかと思っていたけど全然そんなことはなくて逆に優しすぎるぐらいだった。結束は建設業の人たちはすごく慣れていてとても早くて簡単かなと思ったけど、実はすごくやりにくくて難しかった。圧接の見学と体験もさせてもらった。現在に継手は7割が圧接で3割がその他と言っていたので、そんなにも使われているのに全然知らなかった。きょうの実習でこっちの道も少し興味が湧いてきました。
・かなりいい体験をさせてもらえたなと思い感謝しています。あの熱で2つの材料を合成させる装置はかなり迫力があり、思い出の一つに刻まれています。かなり大きな音でびっくりしてしまいました。また、教えてくださった方々も皆さん優しく分かりやすく楽しく教えていただきました。座学でビデオを見て、土木の人たちは怖いイメージだったのですが、頑張っている姿を見て「カッコいいなー。俺もこんな男になりたいなー」と思いました。進路の参考にもなりました。
・結束バンドを留めるのにとても苦労した。職人さんたちはパパッとやってしまうのですごかった。あんなに細かい事を気にしてずっとやっているのがすごいなと思った。溶接ばかりだと思っていたが、圧接をたくさん使っているのは驚いた。建築に危険はつきものだけど
注意しながらやっているのを見て安心できた。一つひとつの作業に意味があり、そつなくこなしているのを見てこんな職業に就きたいと思った。
・建設業のイメージは男の人がいっぱいで女の人がいなくてみんな静かに黙々と作業するような居づらそうな印象がありました。しかし、女の人も建設業関係に多くいることも分かり、一番好印象を持ったのが鉄筋の結束でした。講師の方たちが「次どうする?」みたいな感じでとても楽しそうに協力しながら進めていたので、現場でもこんな風に笑顔を交わし合って協力しながら仕事をしているのかなと思うと、堅苦しいイメージが無くなりました。また、圧接を体験させてもらい、怖かったけどこういうことを将来するのもありだなと思えました。今回で自分の中での仕事の幅が大きくなりました。実習もとても楽しくできて良かったです。ありがとうございました。
・将来建築系の仕事に就く気はないけどとても貴重な体験ができて良かった。講座はとても分かりやすくアドバイスとか将来のためになる話をたくさん聞くことができたので参考にしていきたい。進路選びの参考にはならなかったけど人生の参考にできた。圧接の体験は日本のどこを探してもここだけと聞いて本当に貴重な体験だと思った。みんなで協力して一つの物が出来た特、達成感と喜びがあった。
・これまで鉄筋は長いものが元からあって、それを工場から持って来て工事していると思っていましたが、実際は現場でつなぎ合わせることが多いと知って驚きました。また、そのつなぎ方も圧接という今まで聞いたことのない名前で、鉄を熱し原子レベルで圧縮して繋ぎ合わせる素晴らしいやり方だと思いました。鉄筋の結束は初めに手本を見せてくれて簡単かなと思っていたのですが、自分がやってみると難しくて慣れてくるまで時間がかかるものだと思いました。講座を受けて現在の建設業の技術のすごさと細かさ、正確さを肌で感じ取れて良かったです。建設業の仕事は一人前になるのにとても長く時間がかかって、それが正確さなどにつながっているのだと思うと、将来建設関係の仕事に就きたいと思っている僕にはとてもやりがいを感じてできる仕事だと思えて貴重な経験になったと思います。
・建物にこれほどの鉄筋が入っていることにびっくりした。鉄筋を結束する作業がとても楽しかった。最初は結束することさえできなかったのに、真剣に取り組んでいるうちに素早くできるようになっていって非常にやりがいを感じた。合計で100回ぐらい練習しました。鉄筋で柱を造る作業は長方形の鉄筋を入れるだけでも僕は時間がかかっていたのに、職人さんがどんどん鉄筋を入れていたので本当にすごいと思った。ガス圧接は普段見ることができないのに目の前で見られて本当に良い体験をさせてもらったと思います。鉄が赤くなるのを目の前で見たのは初めてでした。ガス圧接の仕事に関心を持ちました。将来やってみたいと思いました。
・建設業はしんどいとか面白くないと思っていたけど、この実習をやってみて思っていたより楽しかったです。針金を巻くことがこんなに難しいとは思わなかったです。針金を取るのも苦労しました。骨組みを造ったり組んだりするのが初めてだったので難しかったです。平面の図を立体にして、さらに組んだりするのをかなり想像しました。
・圧接は実際どうやってくっつけるのか分からなくて、資格がいるなんて初めて知ったし、だいたいの温度に達したらまた縮めて熱してすごいと思いました。鉄筋と鉄筋をつなぐ作業も簡単そうに見えてとても難しかったし組み立てるのに時間がかかりました。たくさん道具があって何のために使うのか分からなかったけど、すべて分かりやすく説明してもらえたので良かったです。
・簡単な作業に見えたけど難しかった。造るより解体の方が時間がかかっていた。建設業は年月をかけないと慣れないのだと思った。教えてくれる人の教え方が上手だったのですぐ理解できたが、頭では分かっていても実際にするとなると思い通りにいかないことが多かった。火を使ったり危険な仕事が多かった。DVDでは知らなかったことが色々と知れて知識が多くなって建築への関心が増えた。鉄筋工事は地道な作業の積み重ねでしんどそうだった。
・鉄筋コンクリートの基礎を造る時に針金のようなものを使用した時に職人さんは一瞬で括り付けているのに対し私はとても時間がかかりました。ですが、何回もやっていくうちにすんなりとできるようになりました。圧接の方は私は怖くて体験できませんでしたが、実際目で見て微妙な力加減が大切だと感じました。
・今回の講座は全体的に自分のためになる体験をさせていただきました。鉄筋がどのような役割を持っているのかなどの説明もすごく分かりやすく理解しやすかったです。鉄筋同士を固定する作業は難しかったけど、次第に慣れてきて道具の回転も上手く利用してスムーズに結んでいけました。圧接と溶接の違いも知ることができました。今回の体験は僕にとってすごく満足のいくものでした。
・鉄筋コンクリート造の原理は授業などで知っていたのですが、配筋するための重要なルールがかぶり厚さの確保などを知ることができました。鉄筋の組立体験はとても難しくて思った通りにはなりませんでしたがとても楽しかったです。ガス圧接の体験をやらせてもらえて楽しかったのですが、初めてだったので少し怖かったです。
・講義がすごく分かりやすくてとても理解できました。真空中では鉄と鉄は一体化するという事にすごく驚きました。鉄筋組立の作業はとても難しかったけどやさしく教えて下さったのでできるようになりました。班のみんなで協力して作業ができ良かったです。圧接作業を見たのは初めてで、ボンという大きい音にすごくびっくりしたけど、この作業を真剣にしている方たちはとてもカッコ良かったです。今までの実習はイスに座って何かを作るというのが多くて楽しかったけど、今回みたいに実習服を着てする作業もとても楽しかったです。知らなかった事を聞いたり見たり体験出来て良かったです。
・鉄筋と鉄筋を結束する方法も丁寧に教えていただきました。初めは締めすぎて切れたりしましたが、やっているうちにうまくできるようになりました。基礎の組み立て方も分かりやすく教えていただきました。解体する時は下から順にやっていくことも分かりました。圧接作業は見学だけでしたが見ていて驚くことばかりでした。今回の出前講座はこれからの建築の学習に役立つことばかりでした。また、これからの将来のためにもなったので良かったです。
・私はこの出前講座を受けて建設業の仕事をしたくなりました。最初はとてもしんどくて疲れる仕事ッぽいなーと思っていたのですが、体験してからイメージが変わってとてもやりがいがあってやりたくなりました。圧接作業をやらせてもらいましたが、作業中はとても熱かったです。冬だから良かったものの夏だったら熱いどころではないと思います。
・なんかおもしろくなさそうでやるまではいやでしたが、やってみたおもしろくて楽しかったです。圧接はすごくて最初は別だった鉄筋がくっついた時はびっくりしたし、火の調節とか圧力の調節とか難しいそうだと思いました。
・これまではしんどくてつらいというイメージしか持っていませんでした。でも今回鉄筋と圧接の体験をさせていただいてこの仕事は腰が痛くてしんどいけど作業をしていて楽しいなと思いました。しんどいけどやりがいのある仕事というイメージに変わりました。
・ハッカーという道具を使って針金をひっかけて回して結束をしました。針金は指に刺さるのでけがをしないように慎重に作業しました。最初はうまく結束できなかったけど組合の方が丁寧に教えてくれたので段々とできるようになって楽しく作業することができました。圧接は見ていただけですが熟練していないとできない作業だと感じました。今回の体験で鉄筋工事の役割を理解できたと思います。